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02:私たちのめざしている医療/大泉生協病院
大泉生協病院 院長 | 齋藤 文洋 [Saito Fumihiro]
齋藤院長写真

泉生協病院は、練馬区に立地する一般94床の地域密着型の病院です。提供する医療は、急性期から亜急性期、慢性期から在宅まで、地域の医療を包括的に支えている病院です。
練馬区は医療過疎の地域です。練馬区の人口10万人当たりの一般病床および療養病床は、23区平均の3分の1程度に過ぎず、23区の中で最も少ない状況にあります。2012年4月からの日大光が丘病院の撤退もあり、今後はさらに当院の医療需要は高まると思われます。


院当初からの大きなコンセプトは練馬区で不足している「救急医療」「小児医療」「リハビリ」の3つを担う事で、現在でもこの課題は継続しています。救急に関しては、内科領域を中心に東京都二次救急病院指定を受け、月平均50台前後の救急車を受けいれており、救急車以外のいわゆるウォークインの救急患者を含めると月150-200人程度の救急受け入れを行っています。又、リハビリテーションでは練馬区内で唯一の基準(I)を取得したリハビリテーション施設として実践をしています。小児医療では、院長である私と複数の非常勤医で外来を中心に医療提供しており、一般的小児医療や小児救急の受け入れに積極的に取り組むだけでなく、発達障害児の診療や小児保健活動(予防接種や健診)にも大きなウエイトを置いています。
当院外来では耳鼻科を除く、ほぼすべての科の診察を行っています。総合小児科・総合内科・外科診療は当然のこととし、専門外来も、糖尿病、循環器内科、消化器内科、神経内科などの診療を行っています。更に、眼科・皮膚科・泌尿器科・整形外科・婦人科・精神科も診療を行っており、とりわけ精神科は練馬区の認知症相談医として、神経内科と協力し認知症診療を積極的に行っています。外来の患者層は、0歳児〜100歳以上の方まで幅広い年齢層が来院されます。
病棟医療では、いわゆるcommon diseaseと言われる疾患の治療を中心に行い、10代から100歳を超える方までが入院され、肺炎、肺気腫、心不全、急性期から慢性期に至る脳梗塞の治療とリハビリテーション、癌を中心とした終末期医療など幅広く行っています。
病棟担当医は現在6名で、多くが病院総合医として仕事をしており、地域医療において必要なあらゆる疾患を診療しつつ、各医師が循環器・呼吸器・神経内科・糖尿病・外科等のサブスペシャリティーを持っています。それでもなお、全人的医療の達成の為には病棟医のマンパワーは不足している状況で、共に病棟医療を展開できる総合医の確保が急務となっています。


泉生協病院で勤務する事の大きな魅力は第一に「理想の地域医療・地域の健康増進の実践」ですがそれに加え「人生設計が立てやすい働き方が出来る」という事も魅力の一つです。特に子育て世代の仕事のあり方を重要と考えています。子育ての為の時間を、十分にとって頂けるように仕事の時間を調整したり、女性医師の場合は当直無しの勤務可能です。現在も子育て中の医師が多く働かれており、子育てと両立しながら毎日フルに診療を行っている医師や、子育ての状況をみながら徐々に勤務枠を増やしていこうと考えている医師等が実際に働かれています。産休は当然保証され、産休後も当院にもどって勤務されています。


たちは、「真摯に医療に向かい合う医師」、「患者さんと正対し考えることができる医師」を求めています。入院も外来も数をこなす事が重視されがちですが、相手と向き合い、コミュニケーションし、その人にとって最も良い医療を選択できる医師を求めています。

東京保健生活協同組合 練馬区大泉組合理事 | 根上 茂さん
根上理事写真

大泉生協病院を利用して思うこと


は、糖尿病治療のために毎月大泉生協病院に通院しています。糖尿病は、腎症、神経障害、網膜症などの三大合併症があります。さらに、心筋梗塞や脳梗塞など様々な病を誘因する病気です。


在、私の病状は、合併症を発症しない程度までヘモグロビンA1Cを低下させています。この間、主治医から「病気を治す主人公は、患者さん本人ですよ。医者は、医療の専門家として病気を治す患者さんを応援する役目」です。ということで、食事療法や運動療法など自己管理できるように沢山のことを教えてもらいました。
また、私は、東京保健生活協同組合の地域組合員として研修に来た医学生と主治医と三人で話す機会がありました。私が、明るいまちづくりや健康づくり、たまり場づくりなど地域の組合員さんのとりくみの様子を話しました。そのあと、主治医は、「一般の病院は、病気の治療をするが、大泉生協病院の医者・職員は、地域の絆づくりにとりくんでいる組合員さんを患者さんとして看る意義ある病院よ」と話され、そうだったのかと感動しました。


のように、大泉生協病院は、東京保健生活協同組合の組合員さんに支えられていると同時に、そういう組合員さんを患者さんとして迎える病院です。

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