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歯の話…よく噛むことで健康に
大泉生協病院歯科
歯科科長 石口 雄一

皆さん今回はよく噛むことの大切さの話をします。
1849年生まれのアメリカの実業家のフレッチャー氏は40歳で白髪、170センチ、100キロ、腹囲150センチ、体調不良で意欲無しで若い頃とは別人でした。会社のために生命保険に加入しようとしましたが検査結果から断られました。ショックを受けて、ヨーロッパに渡り様々な名医、栄養士のもと治療を行いました。体調はそれなりによくなりましたが体型は元に戻りませんでした。あきらめてアメリカに帰ってきたある日、1868年から4回イギリス首相を務めたグラッドストーン首相の健康法を思い出しました。それは歯が32本あるので1口32回噛むようにしている、ということです。
それから彼は・1口30回噛む・本当にお腹がすいた時だけ食べる・新鮮なものをシンプルに調理して食べる・ゆっくり味わいながら食べることを実践しました。
数か月後、健康時の自分に戻ったことを自覚し、5ヶ月後には体重は28キロ減り71キロ、腹囲は56センチ減り94センチになりました。体力の低下もなく、生命保険にも加入できました。これをきっかけに「噛み噛み健康法」を世界中に広めて回ったのです。
50歳のある日、自分の体力と持久力を確かめるために30歳のたくましい青年と自転車で長距離を走る勝負をしました。2人はパリを早朝に出発しました。160キロ走ったところで青年はギブアップ。しかしフレッチャー氏はゴールまでの300キロを完走したのです。また58歳の時、エール大学での右足に1.3キロの鉄の重りをつけて筋肉の強さを測定する実験で175回の記録を更新して350回もちあげました。
このような実験で「噛み噛み健康法」は世界的な評価を得ました。教育学者の昇地三郎先生も5歳から1口30回噛むことを100年守り続けました。107歳で亡くなられましたが100歳でも海水浴、106歳で本も出しています。75歳で総義歯になりましたが、1口30回で最後までお元気だったそうです。みなさんもしっかり噛んで健康な生活を送りましょう。