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HPH…高齢化社会とHPH
東京保健生協理事長・根津診療所所長
根岸 京田

65歳以上の人口割合が7%を超えると高齢化社会、14%を超えると高齢社会、21%を越えると超高齢社会と呼ばれます。ご存知のように日本では世界一のスピードで高齢化が進行しています。多くの先進国が高齢社会を迎えていますが、高齢化社会から高齢社会に移行する期間には各国で大きな差があります。ドイツは40年、イギリスは46年、アメリカは72年、スウェーデンは85年、フランスはなんと126年です。それに対し日本では1974年から1994年のわずか24年でした。日本でいかに急速に高齢化が進行しているかがわかります。高齢化に伴って認知症患者が増加しており、2012年の我が国の統計では、認知症患者は462万人で65歳以上の高齢者の15%を占めています。そして2025年には730万人、65歳以上の5人に1人が発症すると言われています。認知症が、社会的孤立、貧困、フレイルと並ぶ今後の大きな健康上のテーマであることは間違いありません。
認知症の患者さんを全て施設に収容することは現実的ではありません。WHOが提唱している「高齢者に優しいまちづくり」は、都市の構造から、社会インフラ、地域の市民活動までを含んだ施策です。高齢者に優しいまちは全世代に優しいまちに違いありません。そして個人を尊重し、多様性を受け入れる社会であることでしょう。そのような寛容な社会を作るのも重要なHPH活動の一つです。