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組合員実態調査結果報告(その3)

4.調査回答者の社会的ネットワーク
1)家族とのつながり
同居していない家族との連絡頻度については、「ほぼ毎日」(13.4%)と「週に1、2回」(24.9%)を合わせて、週に1回以上の人がおよそ4割を占めています。(図10)同居していない家族と会う頻度については、「ほぼ毎日」(7.6%)と「週に1、2回」(12.2%)を合わせて、週に1回以上会っている人はおよそ2割程度にとどまっています。一方で、「年に数回」が35.5%と最も高く、連絡を取り合う頻度よりも、会う頻度の方が少なくなっていることがわかりました。世帯類型別には、ひとり暮らし世帯は他の世帯類型に比べて、家族との連絡頻度や会う頻度が高くなっています。夫婦のみ世帯はそれよりも頻度が低く、二世代・三世代世帯は、さらに夫婦世帯よりも頻度が低くなることがわかりました。

2)友人関係
日頃親しくしている友人は、83.7%が「いる」と回答し、「いない」と回答した人は11.4%でした。その友人と連絡を取り合う頻度については、「ほぼ毎日」が12.5%、「週に1、2回」が34.4%で、友人と週に1回以上会う人の割合が46.9%と、4割半程度でした。(図11)世帯類型別に見ると、ひとり暮らし世帯では、週に1回以上連絡を取り合う人の割合が56.1%、二世代・三世代世帯では48.6%と半分以上あるいは半分近い割合を占めています。夫婦のみ世帯では、その割合が41.5%とやや低くなっていることがわかりました。生協活動への参加有無別には、親しい友人の有無について差が見られます。生協活動に参加している人は、親しくしている友人が「いる」人が93.2%にのぼり、参加していない人の83.8%と比べて10ポイント近い差が見られました。また、連絡を取り合う頻度については、週に1回以上連絡を取り合う人の割合が、生協活動に参加している人では54.6%と5割半を占めたのに対して、参加していない人では42.3%と4割にとどまっています。生協活動に参加している人は、親しくしている友人がいる人の割合が高く、よく連絡を取り合っていることがわかりました。

3)近所づきあい
近所づきあいの程度については、 「あいさつをかわす」程度の人が4割弱で最も高くなっています。「互いの家をよく行き来する」(4.7%)と「ときどき行き来する」(12.4%)を合わせて、親密に近所づきあいをする人の割合は17.1%と2割弱にとどまっています。また、「ほとんどつきあいがない」人は7.6%でした。(図12)
世帯類型別には、ひとり暮らし世帯では、互いに行き来をするなど親密に付き合う人の割合が高く、22.1%である一方で、「ほとんどつきあいがない」人の割合も、他の世帯類型に比べて高く、1割を占め、夫婦のみ世帯と二世代・三世代世帯は似通った傾向を示し、「あいさつをかわす」程度の付き合いの人が4割を超えています。
近所づきあいの程度については、生協活動への参加有無によっても差が見られました。生協活動に参加している人は、互いに行き来をするなど親密に近所づきあいをしている人の割合が22.3%であるが、参加していない場合には14.4%でした。

4)日常生活上の困りごとを手伝ってくれる人
日常生活で困ったことがあった場合に、誰に手伝ってもらうかについては、「配偶者」(43.5%)と「子ども(子どもの配偶者、孫を含む)」(53.9%)が圧倒的に高い割合を占め、ほか、「兄弟・姉妹」が13.1%でした。家族に手伝ってもらう人が多いことがわかります。家族以外では、「友人・知人」が16.0%を占めており、「近所の人」(9.0%)とともに、手伝ってくれる人として挙げられていました。
生協関係では、「生協の組合員」が2.0%(47ケース)、「生協の事業所職員」が0.6%(24ケース)でした。「手伝ってもらう人がいない」と回答した人は5.5%、209ケースでした。
世帯類型別には大きく差が現れました。ひとり暮らし世帯では、手伝ってもらう相手として「配偶者」という回答がわずか1.2%であり、「子ども(子どもの配偶者、孫を含む)」が最も高く46.4%でした。また、「友人・知人」は26.3%、「近所の人」は15.5%で、他の世帯類型に比べて高く、夫婦のみ世帯では、「配偶者」が圧倒的に高く82.5%にのぼり、互いに支え合っている現状がうかがえました。「子ども(子どもの配偶者、孫を含む)」は45.4%で、ひとり暮らし世帯と同程度の割合を示しました。二世代・三世代世帯では、「配偶者」の割合は48.6%で全体の平均と同程度であり、「子ども(子どもの配偶者、孫を含む)」が69.5%と高い割合を示しています。「手伝ってもらう人がいない」と回答した人は、ひとり暮らし世帯で13.7%と1割以上を占め、夫婦世帯(2.0%)、二世代・三世代世帯(1.7%)に比べて高い割合を示しています。(表10)
生協活動への参加有無別には、それほどの大きな割合差は見られないものの、生協活動に参加している人の方が、「友人・知人」や「近所の人」と回する人の割合がやや高くなっています。

表10:世帯類型(3区分)×日常生活上の困りごとの支援者(複数回答)
 ※無回答は集計から除く。X2=2416.507 自由度=36 p=0.000** **p<0.01
  1人暮らし
(N=1117)
夫婦のみ
(N=1151)
二世代(親子)
三世代(親子系)
(N=1352)
合計
(N=3620)
ケース数 % ケース数 % ケース数 % ケース数 %
配偶者 13 1.2 949 82.5 657 48.6 1,619 44.7
子ども(子どもの配偶者、孫など含む) 518 46.4 524 45.5 939 69.5 1,981 54.7
兄弟・姉妹 201 18.0 85 7.4 152 11.2 438 12.1
親戚 75 6.7 27 2.3 49 3.6 151 4.2
友人・知人 333 30.2 502 44.6 466 35.2 1,301 36.6
町会・自治会の人 32 2.9 22 1.9 31 2.3 85 2.3
マンションの管理人 32 2.9 15 1.3 11 0.8 58 1.6
ホームヘルパー 97 8.7 27 2.3 31 2.3 155 4.3
ケアマネジャー 86 7.7 44 3.8 45 3.3 175 4.8
民生委員 10 0.9 1 0.1 3 0.2 14 0.4
高齢者相談センター
(地域包括支援センター)の人
48 4.3 21 1.8 27 2.0 96 2.7
役所の人 28 2.5 8 0.7 7 0.5 43 1.2
生協組合員 27 2.4 24 2.1 18 1.3 69 1.9
生協の事業所職員 10 0.9 8 0.7 4 0.3 22 0.6
ボランティア 11 1.0 5 0.4 7 0.5 23 0.6
その他 51 4.6 26 2.3 55 4.1 132 3.6
手伝ってもらう人がいない 153 13.7 23 2.0 23 1.7 199 5.5

5)緊急時の支援者
病気などで手助けを必要とする際に支援してくれる人=緊急時の支援者がいる人の割合は85.2%、いない人は9.7%でした。世帯類型別には、夫婦のみ世帯と二世代・三世代世帯では、9割以上の人が緊急時の支援者が「いる」と回答、ひとり暮らし世帯では81.6%にとどまり、緊急時の支援者がいない人が18.4%と2割弱にのぼっています。
また、東京保健生協のサービスの利用有無別には、生協サービスを利用している人の場合には、緊急時の支援者がいる人が90.4%であったが、利用していない人では87.2%とやや低くなっています。生協活動への参加有無別には、活動に参加している人の場合、緊急時の支援者がいる人は92.3%であったが、活動に参加していない人では87.7%と、少し低い値を示しています。

6)社会参加の状況
地域で参加している社会活動については、「趣味の会」や「健康づくりの活動」がいずれも3割程度を占め、PTAや生協活動を含む「社会活動」が2割、「町会・自治会」が1割半程度でした。社会活動に参加していない人の割合は32.4%で3割を超えています。
世帯類型による違いについては、ひとり暮らし世帯は、他の世帯に比べて「社会活動」に参加する人の割合が少し低く、「介護予防事業」への参加がやや高く、また、活動に参加していない人の割合は32.4%で、夫婦のみ世帯に比べて高くなっています。夫婦のみ世帯では、活動に参加していない人の割合は28.9%で最も低く、「社会活動」(22.3%)や「町会・自治会」(16.3%)は、ひとり暮らし世帯よりもやや高くなっています。二世代・三世代世帯は、「社会活動」(21.4%)や「町会・自治会」(16.5%)への参加は夫婦のみ世帯と同程度であったが、活動に参加していない人の割合は34.1%で、最も高くなっています。
生協サービスの利用有無別には、活動に参加していない人の割合は、サービス利用の有無にかかわらず32%程度で違いが見られませんでしたが、参加している活動の内容については、割合差が見られたものがありました。「社会活動」については、生協サービスを利用している人では21.8%が参加しているが、サービスを利用していない人では13.5%にとどまっています。生協サービスを利用している人の方が、生協活動に参加している人の割合が高いことから、生協活動を含む「社会活動」への参加割合にも影響しているのではないかと考えられます。
生協活動への参加有無別に、地域の社会活動への参加状況を見ると、生協活動に参加している人は、参加していない人に比べて、多くの社会活動に参加していることがわかりました。たとえば、「趣味の会」は、生協活動に参加している人の41.5%が参加しています。生協活動に参加していない人では22.3%にとどまっています。「社会活動」については、生協活動に参加している人では32.8%ですが、生協活動に参加していない人では、10.1%と3倍以上の開きがありました。地域で社会活動に「参加していない」人の割合についても、生協活動に参加している場合には17.7%と2割に達しませんでしたが、生協活動に参加していない場合には44.3%と4割以上にのぼっています。